9 子罕第九 25 のバックアップ(No.1)


☆ 子罕第九 二十五章

 

 子曰 主忠信 毋友不如己者 過則勿憚改

 

 子(し)曰(いは)く、忠(ちゅう)信(しん)を主(しゅ)とせよ。己(おのれ)に如(し)かざる者(もの)を友(とも)とする毋(な)かれ。過(あやま)ちては則(すなは)ち改(あらた)むるに憚(はばか)ること勿(な)かれ。

 

 ☆ 意訳 (心理屋の勝手解釈)

 

 先生が弟子の一人に言われました。

 「大事なことの一番は、仕事は真面目に、自分の責任や義務を果たすことです。つまり自分の内には真心(まごころ)と思いやりとをもって、他人(ひと)に対しては責任感と誠意とをもって対するようにする、ということです。

 自分自身に於いては常に、以上のようなことを心掛けましょう。そして貴方(あなた)の場合は、そうでない怠惰(たいだ)で安逸(あんいつ)な生活に引き込もうとするような友だちとは、縁を切らねばなりません。よろしいですか。

 それからもう一つ。間違ったことをしてしまったときにば、過ちを認めて正すことを躊躇(ちゅうちょ)したり、恥じて隠そうとしたりしないで、素直に認めて直ぐに改めればよいのです。駄目な自分をそのまゝ晒す勇気を持って下さい。」

 

 ☆ 補足の独言

 

 この章は『学而第一、八章』の後半とほとんど同じです。学而編での原文はこのようになっています。

 

 『子曰 君子不重則不威 學則不固 主忠信 無友不如己者 過則勿憚改』

 (子曰く。君子重(おも)からざれば則(すなは)ち威(い)あらず。学べば則ち固(こ)ならず。忠信を主とせよ。己(おのれ)に如(し)かざる者を友とすること無かれ。過(あやま)ちては則ち改(あらた)むるに憚(はばか)ること勿(な)かれ。)

 

 『学而第一八章』の内容も、この『子罕第九二十五章』の内容も、誰に対しても通用する普遍的一般論的な教訓としては、理解し難(がた)いものがあります。それで、特定の個人に対する指導、と理解して訳してみました。

 詳しくは『学而第一、八章』を参照してください