1 学而第一 5 のバックアップ(No.3)
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- 1 (2021-04-27 (火) 22:31:34)
- 2 (2021-05-04 (火) 15:50:35)
- 3 (2021-05-16 (日) 17:02:40)
- 4 (2021-05-29 (土) 16:43:12)
- 5 (2021-06-08 (火) 01:37:17)
☆ 学而 第一 五章
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子曰 道千乘之國 敬事而信 節用而愛人 使民以時
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子曰く。千乗(せんじょう)の国を道びくに、事(こと)を敬(けい)して信、用を節して人を愛し、民を使ふに時を以(もっ)てす。
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☆意訳
先生が言われました。
大きな国を道理に沿(そ)って治(おさ)めるには、先づ、国のどのような事業を行う上でも、気を抜かず誠意をもって、筋の通った責任ある指導をしていくことです。そして贅沢(ぜいたく)や無駄(むだ)な浪費を一切慎(つつし)んで、民を深く愛(いと)おしむこと。それから民を使役(しえき)するときには、必ず農閑期を選び民の負担を極力少なくすることです。
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☆心理屋の勝手解釈
孔子は何を目指して生きてきたのか。それは総ての人がしあわせになることです。そのためには先づ自分が他人(ひと)に迷惑をかけない生き方をすること、周りの人々をしあわせに導けるように援助することです。それが仁の実践でしょう。これは伝教大師(でんぎょうだいし)最澄(さいちょう)の「一隅(いちぐう)を照らす」という慈悲の実践の言葉がありますが、これとそっくりだと思います。自分が自分としてできる、仁や慈悲の実践。これこそが「一隅を照らす細(ささ)やかな灯火(ともしび)」です。それが積み重なり集まって、国中が、そして全世界が光り輝くようになったとき、しあわせが実現するのです。
このような実践を倦(う)まず弛(たゆ)まずやり続けながら、孔子はこう考えます。「これが一番大切なことだけれども、これだけでは余りにも遅々(ちち)として程(ほど)遠い。国の為政者(いせいしゃ)こそが、仁を実践しなければならぬ。国政に参加して、この目でしあわせな世界の実現を見たい」。これこそが孔子の最も深い「見果てぬ夢」だったのです。この章には、孔子の愛に満ち溢(あふ)れた「道の実現(仁の実践)」への思いが響き渡っています。