2 為政第二 14 のバックアップ(No.1)
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- 1 (2021-05-29 (土) 21:57:41)
- 2 (2021-06-08 (火) 11:10:18)
☆ 為政第二 十四章
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子曰 君子周而不比 小人比而不周
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子曰く。君子は周(しう)して比(ひ)せず。小人(せうじん)は比して周せず。
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☆意訳
先生が言われました。
立派な人(心の大きく広い人)は、誰彼(だれかれ)と分け隔(へだ)てすることなく、皆と親しみ大切にして、損得(そんとく)や好き嫌いで連(つる)んで排他的(はいたてき)になるようなことは決してしません。反対に、心の小さな人は、損得や好き嫌いで排他的に連むだけで、誰に対しても同じように親しみ付き合う、というようなことはとてもできないものです。
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☆心理屋の勝手解釈
「周(しゅう)」と「比(ひ)」は、共に「親しむ」という意味の字だそうです。それを孔子はこの二つの文字のニュアンスの違いを捉(とら)えて、正反対の意味に使っています。「周」は、広く遍(あまね)く親しく仲良くすること、「比」は、気に入った者だけの偏(かたよ)りを持って徒党を組んだ排他的な仲間、という感じのようです。
君子は広い心なので「周(あまねし)」。小人(しょうじん)は狭い心なので少人数で馴れ合う「比(ひ)」。この使い分けはとても納得(なっとく)がいくと同時に、難(むつか)しいなあ、と頭を抱えます。
遍く親しく仲良くしたい、という強い願いを持ちながらも、一寸(ちょっと)喧嘩をしただけで、その相手を拒否する気持が起こってしまう自分の心の狭さ。修業が足りませんなあ、と熟々(つくづく)思う、日々の私です。