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''&size(32){☆ 為政第二 十六章};'' #br '' 子曰 攻乎異端 斯害也已'' #br 子曰く。異端(いたん)を攻(おさ)むるは斯(こ)れ害(がい)あるのみ。 #br ''☆ 意訳 (心理屋の勝手解釈)'' 先生が言われました。 大切なのは、このことが何を言わんとしているのか、といったその文章の本質や真髄を理解することです。より深い理解を求めて、微に入り細に亙(わた)って究明していく、ということはとても善いことです。しかし、語句とか言い回し、 主要なこととは言えない内容など、末節的なことに拘(こだわ)って究明していくことは、全く意味を為さないどころか、大きな害を齎(もたら)してきます。そんなことをしていると、思考が空回(からまわ)りを始めて混乱を起こし、より本質が見失われていくことになるからです。 #br ''☆ 補足の独言'' #br 「異端」という言葉の意味が今とは全く違っているので、如何(どう)理解すればよいのかが、大変解り悪(にく)い章です。私は「本質とは異なった端、主要なものではない隅(すみ)にあるもの」というように捉(とら)えて訳してみました。このように理解すると、他(ほか)で孔子がいっていることと矛盾なく繋(つな)がってくるように思います。 #br ''☆ 別解釈'' #br 「子曰く。異端(いたん)を攻(せ)むるは斯(こ)れ害(がい)あるのみ。」 #br 先生が言われました。 人は夫々(それぞれ)みんな異なった考えを有(も)っています。百人居れば百通りの異なった正しい考えがあるのです。それを異端と言いますが、自分とは違う正義のことです。正義というものは思い込みの強い信念と、自分の正義をこそ相手に解らせようとする強烈な指向性、ベクトルを有(も)っていますから、決して相手の正義を非難したり攻撃してはいけません。それは全く以て、百害あって一利なし、なのです。 #br CENTER:[[前>2 為政第二 15]] [[次>2 為政第二 17]] #br