4 里仁第四 18 のビジュアル編集 Top > 4 里仁第四 18 ☆ 里仁第四 十八章 子曰 事父母幾諫 見志不從 又敬不違 勞而不怨 子曰く、父母(ふぼ)に事(つか)へては幾諫(きかん)す。志(こころざし)の従(したが)はざるを見ては、又(また)敬(けい)して違(たが)はず、労(ろう)して怨(うら)みず。☆ 意訳 (心理屋の勝手解釈) 先生が言われました。 父や母を大切にする、親孝行をする、というのは、事によっては大変に難しいことがあります。それは、親が間違ったことをしている場合です。親であっても間違ったこと、礼や義に反することは糺(ただ)さねばなりません。しかし、そのときに厳しく親を非難する、ということになってはいけません。それでは礼にも孝にも反することになってしまいます。飽(あ)くまでも親への愛情と信頼を持って、柔らかく婉曲(えんきょく)に優しく諫(いさ)めるようにしなければなりません。それでも親が理解してくれず、自(みづか)らの不正を正そうとしなかったならば、それでもその親を敬愛することを忘れてはなりません。取り敢(あ)えず、親の間違いに従いながら、根気よく糺していく努力をやり続けることです。その様な親に対しても、決して腹を立てたり恨んだりしてはいけません。☆ 補足の独言 孔子は父を知らず、母も若くして亡くした人です。父母を慕い求める思いは、計り知れない大きなものがあったように思われます。そのため、度を超した酷(ひど)い親に対する子供の苦しみに対しては、心底までの理解が及ばなかったのではないか、とカウンセリングの現場からは思うことがあります。前 次 ''&size(32){☆ 里仁第四 十八章};'' #br '' 子曰 事父母幾諫 見志不從 又敬不違 勞而不怨'' #br 子曰く、父母(ふぼ)に事(つか)へては幾諫(きかん)す。志(こころざし)の従(したが)はざるを見ては、又(また)敬(けい)して違(たが)はず、労(ろう)して怨(うら)みず。 #br ''☆ 意訳 (心理屋の勝手解釈)'' 先生が言われました。 父や母を大切にする、親孝行をする、というのは、事によっては大変に難しいことがあります。それは、親が間違ったことをしている場合です。親であっても間違ったこと、礼や義に反することは糺(ただ)さねばなりません。しかし、そのときに厳しく親を非難する、ということになってはいけません。それでは礼にも孝にも反することになってしまいます。飽(あ)くまでも親への愛情と信頼を持って、柔らかく婉曲(えんきょく)に優しく諫(いさ)めるようにしなければなりません。それでも親が理解してくれず、自(みづか)らの不正を正そうとしなかったならば、それでもその親を敬愛することを忘れてはなりません。取り敢(あ)えず、親の間違いに従いながら、根気よく糺していく努力をやり続けることです。その様な親に対しても、決して腹を立てたり恨んだりしてはいけません。 #br ''☆ 補足の独言'' 孔子は父を知らず、母も若くして亡くした人です。父母を慕い求める思いは、計り知れない大きなものがあったように思われます。そのため、度を超した酷(ひど)い親に対する子供の苦しみに対しては、心底までの理解が及ばなかったのではないか、とカウンセリングの現場からは思うことがあります。 #br CENTER:[[前>4 里仁第四 17]] [[次>4 里仁第四 19]] ページの更新 通常編集モードに切り替える データ参照プラグイン 入力支援ツールを表示 ▼参照先ページ選択:データを表示 元データの書式(インラインプラグイン)を継承する