4 里仁第四 23 のビジュアル編集 Top > 4 里仁第四 23 ☆ 里仁第四 二十三章 子曰 以約失之者鮮矣 子曰く、約(やく)を以(もっ)て之(これ)を失(うしな)ふ者(もの)は鮮(すく)なし。☆ 意訳 (心理屋の勝手解釈) 先生が言われました。 何事においても、大切なのは「中庸(ちゅうよう)」ということです。極端はいけません。過ぎても足らなくても駄目です。如何(どん)なことにも適切というものがあります。適切は「ええ加減」ではありません。正(ただ)しく厳密に「善い加減」なのです。この「善い加減」は、気が緩(ゆる)んでいては決してできるものではありません。常に約(やく)する、すなわち身を引き締(し)めて物事に対処する、ということで初めて可能になるのです。 何事にも身を引き締(し)めて、驕(おご)らずしゃしゃり出ず、礼儀正しく控(ひか)え目に対処していれば、失敗をしたり偉い目に遭ったりすることは先づないでしょう。☆ 補足の独言 この「約(やく)」というのは、現実的具体的に「質素倹約する」というような行動を意味するのではなくて、その元になる精神的な心構えの在り方を言っているのだ、と思います。その心構えから「質素倹約」というような具体的行動も必然的に出てきて「約」という言葉の中に含まれるのです。そう考えるので、精神的な心構えは「身を引き締めて物事に対処する」、具体的行動は「驕らずしゃしゃり出ず、礼儀正しく控え目に対処する」として訳してみました。 それからこれも私の勝手な思いなのですが、この章は明らかに、中庸の解説を述べたものでもある、と思います。前 次 ''&size(32){☆ 里仁第四 二十三章};'' #br '' 子曰 以約失之者鮮矣'' #br 子曰く、約(やく)を以(もっ)て之(これ)を失(うしな)ふ者(もの)は鮮(すく)なし。 #br ''☆ 意訳 (心理屋の勝手解釈)'' 先生が言われました。 何事においても、大切なのは「中庸(ちゅうよう)」ということです。極端はいけません。過ぎても足らなくても駄目です。如何(どん)なことにも適切というものがあります。適切は「ええ加減」ではありません。正&size(24){(ただ)};&size(24){しく厳密に「善い加減」なのです。この「善い加減」は、気が緩(ゆる)んでいては決してできるものではありません。常に約(やく)する、すなわち身を引き締(し)めて物事に対処する、ということで初めて可能になるのです。}; 何事にも&size(24){身を引き締(し)めて、};&size(24){驕(おご)らずしゃしゃり出ず、礼儀正しく控(ひか)え目に対処していれば、失敗をしたり偉い目に遭ったりすることは先づないでしょう。}; #br ''☆ 補足の独言'' この「約(やく)」というのは、現実的具体的に「質素倹約する」というような行動を意味するのではなくて、その元になる精神的な心構えの在り方を言っているのだ、と思います。その心構えから「質素倹約」というような具体的行動も必然的に出てきて「約」という言葉の中に含まれるのです。そう考えるので、精神的な心構えは「身を引き締めて物事に対処する」、具体的行動は「驕らずしゃしゃり出ず、礼儀正しく控え目に対処する」として訳してみました。 それからこれも私の勝手な思いなのですが、この章は明らかに、中庸の解説を述べたものでもある、と思います。 #br CENTER:[[前>4 里仁第四 22]] [[次>4 里仁第四 24]] ページの更新 通常編集モードに切り替える データ参照プラグイン 入力支援ツールを表示 ▼参照先ページ選択:データを表示 元データの書式(インラインプラグイン)を継承する